お子さんの中には、夜なかなか寝付けないという方もいると思います。今回、ご紹介するメラトベルは、こどもなら誰でも使えるというものではありません。小児期の神経発達症に伴う入眠困難の治療薬になります。
寝付けないと相談をしたら、おくすりが処方されたけど、睡眠薬とは違うの?ちょっと心配という方も多いと思います。
私は、薬科大学卒業後、医薬品メーカーの研究開発部門で3年間勤めた後、 調剤薬局で20年以上、患者さまにおくすりの説明をさせていただいております。
メラトベルのメリット・デメリットをやさしく解説したいと思います。
メラトベルの詳しい効果、用法、用量、副作用については、くすりのしおりをご覧ください。
おくすりの効果、副作用については、個人差があります。
メラトベルについて
メラトベルの成分、メラトニンはホルモンの1つです。体内のメラトニンは、夜になるとその分泌量が増えます。
メラトニンには、眠りを深くする、体内リズムを整えるという働きがあります。
体内リズムを整えるということから、睡眠薬とは別に分類されています。国内では、効能効果に不眠症という記載のない、はじめての睡眠関連治療薬となっています。
メラトベルは、1日1回、お布団やベッドに入る直前に服用します。
食事の影響を受けることがあるので、食後すぐの服用は避けましょう。
保管方法
- 光に弱いので、空き缶や引き出しに保管してください。
- 室温、30℃以下で保管してください。
メラトベルの副作用
メラトベルの副作用は、傾眠(朝のめざめがすっきりしない、日中も眠い)などがあります。
自転車に乗ったり、高いところにのぼったりは注意が必要です。
生活習慣も見直しましょう
おくすりを服用する前に生活習慣を整えることが重要となります。
・朝起きたらカーテンを開ける
・朝ごはんを食べる
・昼間体を動かす
・夜暗くして早く寝る
・ゲーム、スマホの使用ルールを決める
などです。
夜眠れないと、朝起きるのが遅ってしまいます。しっかり眠れて学校に行けることができればいいですね。
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